イギリス英語のススメ

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イギリス英語とアメリカ英語5つの違い

 

世界のいたる所で英語が母国語として話されていますが、今回はその中でもよく比較されるイギリス英語とアメリカ英語の違いに触れてみたいと思います。

 

 

 

発音の違い

これはみなさんもご存じの通り、発音の違いです。

アメリカ英語は巻き舌を駆使した発音が多いのに対し、イギリス英語ではあまり巻き舌は必要ありません。

またアメリカ英語は口の奥(歯の裏)でこもったような音であるのに対し、イギリス英語は口先(歯のあたり)で作るもっとクリアな音であるのも特徴的です。

アメリカ英語がRを意識しているとするならば、イギリス英語だとTの音を意識しているとも言えるかもしれません。

では、ここで動画のご紹介です。

まさにイギリス英語とアメリカ英語比較にふさわしく、デイビッド・キャメロン元首相 VS オバマ大統領 です。

 

 

ちょっと聞きづらいかもしれませんが、動画43秒あたりでアメリカとイギリス英語の「First time」という単語を聞き比べることが出来ます。

 

アメリカ人アナウンサー:Is this your first time being here?

デイビッド:キャメロン:Very first time at a basketball game.

 

アメリカ人アナウンサーの「First」は巻き舌でこもった音であるのに対し、デイビッド・キャメロンの「First」は舌を巻かずに「フゥース」とさりげなく言ったあと、むしろ語尾のTとそれに続く「Time」のTを協調して発音していることが分かります。

また3人の会話を聞いていると、デイビッド・キャメロンの英語はとても音域が広いと言うこともお分かり頂けると思います。

なにか協調したい時は音が高くなる、イギリス英語はアメリカ英語に比べ抑揚がかなり強い英語だと言えます。

 

 

ボキャブラリーの違い

イギリスとアメリカ英語の単語の違いはかなりあります。

だからと言って、イギリス、アメリカで使われる単語の両方を暗記したり使い分けする必要は全くありません。

両国とも単語の違いは知っていますし、代表的な単語であればどこでも通じます。

ちなみにイギリスではエレベーターのことを「Lift」と言いますが、「Where is elevator?」と聞いたとしても、かなりの確率でエレベーターの方向を指してくれるはずです。

それよりもイギリス英語で覚えておきたい事は、エレベーターの乗り方のほうです。

イギリスでは1階がGround floorの「G」、2階が「1」、3階が「2」となります。

これは職場のアメリカ人同僚と以前大笑いになった話ですが、1階に行くつもりでエレベーターに乗っても、2階でウロウロしている自分に気づく事が今もたまにあったりするのです。

 

 

Shallの違い

ちょっとしたグラマーの違いですが、「Shall」の使い方です。

イギリス英語ではShallも未来形の助動詞として使用しますが、アメリカ英語ではこれをWillで表現します。

例えばイギリス英語で日常的に使うフレーズ「Shall we go now? 」これはアメリカ英語だと「Should we go now?」になります。

またイギリス英語の「I shall go home now」はアメリカ英語だと「I will go home now」となります。

ただ「I shall go home」はとても古い言い方なので、たまにお年寄りが使用するのを耳にするか、もしくはロードオブザリングのガンダルフが使用する程度だと思います。

 

 

付加疑問文を使用する頻度

付加疑問文とは、相手からの同意を求めたい、はっきり述べる事を和らげる効果として頻繁に使われます。

例えば You don't like him. とはっきり言ってしまうよりは、You don't like him, do you? と言った方が相手を思いやっている感じに聞こえます。

そして、イギリス人は実によくこの付加疑問文を使用します。

もしかすると会話全部を付加疑問文で話してる?と感じるくらいの使用頻度なので、ぜひマスターしてほしい言い回しです。

私も知りませんでしたが、アメリカではイギリスほど付加疑問文を使用しないらしいので、国民性の違いなんだろうと思われます。

 

 

スペルの違い

イギリスとアメリカではスペルの違いもかなりあります。

そして真っ先に思い浮かぶのが「Color」ですが、イギリスでは「Colour」とスペルします。

イギリス人は自分たちの英語に対して誇りを持っていますので、イギリスで「Color」と書くと指摘されること間違いなし!なので、スペルはイギリス流で覚えることをお勧めします。

では、なぜ同じ英語なのにスペルの違いがあるのかと言うと、17世紀当時のアメリカで辞書編集者だったNoah Websterが、スペルの矛盾に苛立ちを覚え、発音に合わせたスペルに変更するよう国に要請したのが事の始まりだそうです。

またこれは、アメリカがイギリスからの完全独立を意識していたからとも言われています。

 

 

 最後に

すこし余談ですが、イギリス人は必ずと言っていいほど天気を話題にします。

道端で知らない人からいきなり天気の話題を振られびっくりする、と言うことも少なくありません。

曇りや雨の日が多いイギリスですから、太陽がサンサンとしている日にはみんなニコニコしながら「It's a beautiful day, isn't it?」とあいさつを交し合ったりもします。

ですから、イギリス英語とアメリカ英語の一番大きな違いと言うのは、もしかすると天気の話題の有無だけかもしれません・・・

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました♪

 

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